在来種、固定種にこだわり自然農で野菜を作る自然農園KAIKA

京都府南部の宇治茶の生産地でもある兼業農家の家に私は生まれ61年の歳月が経ちました。
先祖代々受け継がれてきた家の裏にある農地は3,000平米、実家の裏山の東〜南向きの傾斜地にあります。

私が幼少の頃は一番上に大きな池から水を引き稲作と日本緑茶の栽培をしていました。
空いた場所で自家消費用の野菜を作り、小さな養鶏もしていました。
30年ほど前からは田は休耕田として活用していましたが、父の年齢的なこともあり20年ほど前からは
自家消費用の野菜を家の裏手で栽培する程度にまでなっていました。
幼少の頃、祖母や父はよく畑に一緒に行き、遊び場として思いで深い場所でもあります。

この年齢になっても、そんな幼少の頃の採れたての桃やトマト、キュウリ、スイカの味は忘れられません。

10年ほど前から私も父の代わりに野菜作りを父の見よう見まねで作るようになりましたが、
本格的に始めたのは今年（２０２２年）の春からです。

そのきっかけとなったのは、4月から農業の体験に月に2回ほど京都市内などから10数名の方を迎え入れていた時のことです。

「普段、偏頭痛で悩んでいたのですが、ここへ来ればそれが無いんです」と言う言葉だったのです。
5月になり新緑が本当に綺麗な時期で、風の音や鳥のさえずり、風で木々がなびく音など畑にいるだけで気持ちがいいんです。
体験に来られている方々の顔も生き生きとされていて楽しさが溢れているのが伝わってきたのです。

5月の半ばには、薬草教室生愛会の中村臣市郎先生と清水珠朱さんをお招きし、うちの畑で取れた薬草で
発酵薬草エキス作りを開催したのです。
その時にうちの畑に薬草が20種類ほどあって、もちろん20年ほど前から無農薬の畑だと言うことでお墨付きをいただけたんです。

そして、2022年8月1日から自然農園KAIKAとしてスタートを致しました。
２０２３年１月から休耕田４カ所合計５５０坪を新たに借りて完全無農薬・自然農で野菜を栽培しています。

無農薬で野菜と薬草の栽培・販売.

また自然と一緒になれる体験と場の提供をやっていきますので
みなさまよろしくお願いします。

自然農園KAIKA 代表・西口吉宏