１７年前から自然栽培米を育てる木原農園

2023.10.20

無農薬・無肥料の自然栽培米はやはり美味しい

先日１０月１４日（土）宇治田原ビオマルシェに出店された木原農園の木原慎一さんは僕の地元で１７年前から親の反対を押し切って自然栽培米を育てていました。

自然栽培で苦労することは？

木原さんに質問をしたが、今や苦労というほどの事は無いという。
１７年前までは木原さんの両親が慣行農法で栽培してきた田を、代替わりで自然栽培に移行した時
それまでの農薬や肥料が土に残っていた４〜５年の間は過剰な養分を吸った稲に虫が来たそうだが、
６年以降経過するにつれて残留肥料が抜けていき、やっと無肥料状態になり自然栽培米としての米の旨味が出てきたそうだ。

自然栽培米を育てて喜びはどんなことですか？

やはり、「食べて美味しい」と言っていただけることに尽きます。
毎年年末までに完売してしまうのでやり甲斐もあります。

無肥料で栽培する米は、一般的に味が落ちると思われる方が多いのですが
実は肥料を施肥すると稲の養分を過剰に与えることになり、植物の性質上水分を強制的に吸収しすぎてしまう結果になります。
そうすると稲も大きく育つが稲の実（米）も水分が多くなり、水っぽくなって味が落ちると言う事になるようです。
つまり、無肥料栽培すると言うことは、稲本来の生命力で成長していくため米自体も本来の味になるわけです。
これは実際に食べ比べしていただくのが一番わかりやすいです。
また、鴨が畦に巣を作って子育てしたり、亀がやってきたり自然環境が良くなって行く事にも喜びがあります。