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「最後のサムライ」古神道統理・土御門乾越氏

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本音トーク!
本音トーク!
「最後のサムライ」古神道統理・土御門乾越氏
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TEDに出た時の土御門乾越氏

土御門乾越氏公式サイト”御門風流”はこちら

こんにちは、土御門乾越と申します。
今ですね、古神道の代表をしておりまして、統理という資格を有しております。
統理というのは、古神道というのはかつては300〜600ぐらいあったわけです。そのうち取りまとめている10個の家がありまして、その10個の家の一つに大きなを古神道を総括する家がありました。その家の代表として統理あるいは祭司という役割があります。
かなり長い歴史を持った家ではありますが、今それを中心にみなさんにお伝えするべく活動をさせていただいております。
大体いつごろから?
宗家としましては700年ぐらい前から一番古くで祭司で言うと1200年ぐらい長い年月が経っていると聞いております。
今何代目になるんですか?
宗家としては第25世です。祭司としては63代になります。
受け継ぐ人は決められた人ですか?
表向きは祭司とか神主として活動をしているんですけど、伝承に関しては統理という官職がするんですがここはですね専任式となっていまして、誰がというのは表には出さなかったわけです。家族、兄弟、親しい人にも誰が統理をしているかは本人しかわからない、あるいはそれを専任した長老しかわからないです。
その理由は?
大事なのは誰がその情報を持っているか、ばれないようにするのが目的です。
まず、古神道はそもそもたくさんの家がありましたので、古来は家を戦争とかで乗っ取って行って一つにまとめるというのがありました。戦争とかでその家の情報を奪われないようにするために、誰が本当の情報を持っているかを隠すということで、誰にも喋らない。ということなんです。
古神道・陰陽道・体術の3つを受け継いで「最後のサムライ」と伺って来たので大変興味があります
サムライという言葉と武士というのは同じ意味だという認識の方が多いと思います。
サムライというのは本来、古神道・陰陽道・体術の3つを習得した人が授かる位というか役割だったわけです。勝手に名乗ることはできません。


古神道とは・・・一言でいうと今は宗教のように思われていますが、実際は考え方のことです。どういう考え方をすると世の中を上手く行けるか?自分の人生をどのように作っていくか?が特徴になっています。
体術とは・・・体術の一部が武術です。体術というのは体の使い方や体の育成とか、どれだけきちんと体を使えるかといことが大事だという考え方です。武術は刀を使うあるいは薙刀を使うことをすれば自分の体をどれだけきちんと使えているかがわかります。この2つをきちんとできるってことは、自己を心身ともに使える状態になっていますから、それを活躍させる場所として社会があります。
この社会の象徴として陰陽道があります。この3つです。
この3つをきちんとして、本来の社会を守っていくっていう役割をになった人たちをサムライと呼びます。
サムライというのは映画でよく見るんですが戦うと思われていますが、本来は守るといことが強いです。
陰陽道は・・・陰陽師という映画の影響で妖怪退治という認識が強いんですけど、昔妖怪と言われている事は一つ一つ確認していただくと全部自然現象なんです。
からっ風が吹いて皮膚に当たると真空状態ができるのでそれで皮膚が切れてしまう。そう言ったものをかまいたちと言ったりですね。あるいは山の中を歩いていきますと、山の中は空気の流れが変わりますから、もわっと生暖かいものだったりひんやり冷たいものが壁のようにぶち当たってくる。それに流されていくと丁度崖があったりするそれを塗り壁とか言ったりする。自然現象なんです。昔は今のように科学が発達していませんでしたから、表現する意味で名前をつけるってことが大事だったわけです。一言でこの現象をなんと呼ぶかと、あたかも動いているものを動物に例えていく生き物に例えていく事が妖怪に発展していった。
それに対してどういう対処をすればいいかを授けていったのが陰陽師だったりします。
陰陽道というのは、陰と陽ですから見えないものと見えるものを社会でどう扱うかですから、実際裏を返せば社会の現象に対してどう扱っていけばいいのかという術というか道具だと言えます。
サムライとは・・・自分をいかに育てて成長させて、完成させた自分を社会にどう役立てていくかということを総括したものがサムライという生き方になります。
昔からの古神道というのがサムライの生き方になります。

土御門さんのような方は他にはいらっしゃらないのですか?
3つを習得し伝えるというのは、私どもの家では私が最後になっています。
只ここまで集大成的にかなりの情報量ですから、持っている家はなかなかお目に掛かった事が無かったものですから、このまま無くなるのは勿体ないということで、ここ数年一般公開というか皆さんにお伝えする活動を続けています。
土御門さんとしてはどのように伝わるのが理想ですか?
この考え方が、特別感といいますか知ってる方だけが得をするではなくて、ごくごく当たり前な情報でそれに乗っ取って自然に生かされていく世界観になればいいと思う。

続きはポッドキャストでお聞きください。

取材日:2020年3月5日

大変貴重なお話をお伺いすることができた。全国的に多くのファンがいらっしゃるようで陰陽道をもとに会社経営についての今後の売上の推移や解決策までご指導されているので、多くの経営者が訪れられるようだ。興味のある方は是非問い合せされてみてはいかがだろう。

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西口吉宏
生年月日:1962/04/08・京都府出身
立命館中・高・大経営学部卒

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Webマガジン”NOW&VOICE”編集長・
プロインタビュアー・写真家
35年間本音を引き出し続けたプロ。